昨日17日(月)は2勝2敗で迎えた@サンアントニオでのNBAファイナルス・ラストゲーム。
パーカー、ダンカンは相変わらず良いし、このシリーズで不調だったジノビリが復活したのが大きかった。
ゲーム①ではFG6/16(37.5%)で13得点でまあまあだったものの、②~④までの3ゲームでFG 7/29(24.1%)で17得点と散々な成績でしたが、ゲーム⑤では9/18(50%)24得点、ペネトレイトも多くやっと本来のジノビリにもどりつつあります。
いつも思うんだけど、レベルは違うけどスパーズと横浜ビー・コルセアーズは似てるような気がします。
これがコーチ・ゲーリーが1年間ポポヴィッチの元でプレーして、リスペクトするコーチの一人だからなのかもしれないけど。
・ディフェンス主導のチーム。
スパーズは考えてディフェンスしていて、フィジカルでも強いし。
このシリーズのレブロンのFGの確率は43.6%、普通の選手だったら悪い数字ではありません、NBAの平均値ですから。
ただし、今シーズンの彼のFG%は56.5%の成功率なんです。それを考えると非常に低い確率ですね。
でも56.5%ってガード/フォワードにしてみたら異常に高いですよ、センターの数字ですね。
ただレブロンはディアウにマッチアップされると弱いようですね。彼は大きいしバスケットIQも高いので判断力も優れていて、先回りされるのでしょうね。
それにしてもレブロンはボールを貰ってから、まず手元でドリブルして状況を見てドライヴを仕掛けますが、このやり方は通じないとオリンピックで学習したはずだったのに、変ってないですね!
・ATBが原則。
外のシュートも得意だけど、基本はドリブルで突っ込む。
パーカーやジノビリが上手いよね。
かと思へばディフェンスを引き付けてキックアウト、外で待ってる選手は待ってましたとばかりにシュート、はしません!!
3Pライン沿いにパスを飛ばします。
ほぼノーマークでボールを貰った選手がシュート、これは良く有りますが、現在の流行は「エクストラ・パス」
つまりもう一個パスで飛ばし、完全にフリーにしてシュート。
落ち着いて撃てるので、これは良く入るし、ディフェンスはダメージが大きい!
このシリーズはグリーンが絶好調!
ビーコルではペネトレイトを繰り返すことでノーマークを作ることが多いですね。
・ボール・シェア、タイム・シェア。
スパーズに限らずNBAの傾向ですね、フィル・ジャクソンが最初かな? 第1Q終盤はベンチメンバーで、最終Qのスタートもベンチメンバーだったり。
ビーコルは第2Qのスタートも第1Qを終わったメンバーを主体にして行きます。
ビーコルの場合、一番出場時間が長い蒲谷ですら平均30.6分。シーズン・ベスト5に選ばれたバーンズも28.7分です。20分以上が4人、10分以上が4人、つまり8人は使えると言ふことです。だからプレッシャーの強いディフェンスが出来る訳です。
ちなみにバーンズはスタメンじゃありませんからね。ここら辺りがコーチ・ゲーリーの「こだわり」なのでしょう。
さて明日のゲーム6、マイアミで行はれますが、どちらが勝つでしょうか?
↑で書きましたがレブロンの調子が今一、それでもソコソコ得点するから凄い。ウェイドもボッシュも安定しない、チャルマーも精彩に欠ける。
その上好調だったミラーの3Pがサッパリです。ゲーム③では3Pが5/5でしたからね。当然マークがキツクなりますよね。
不思議なことにバードマンことアンダーセンがこの2ゲーム出てません!
<タトゥーの少なかったころのアンダーセン(笑)>
スパーズはパーカーのハムストリングの肉離れが心配です。彼が出られなくなったら、替わりは居ませんよ!!
流れの勢いで行けばスパーズだけど、ホームに戻ってブースターのエナジーを貰って息を吹き返すかヒート!
チャルマーはホームで強そうなので、ラッキーボーイになるかもしれない。
まあBig3が活躍すれば他の選手は要らないからね。
<用語解説>
◆FG:Field Goal(野投)の略、フリースローじゃないシュート。NBAでのスタッツ上の区分けは3Pも含めていながら、別に3Pの欄も設けている。 bjは3Pと2Pに分けていて、日本協会は3P、2P、FGと別々にしている。
◆バスケットIQ:バスケットと言ふ競技の特性を理解しているかの尺度、しかし数字ではあらわさない(笑) 高い方が巧い選手と言ふことになる。
◆ATB:ここでは良く登場する略語で、何回も説明しています。Attack The Basketの頭文字をとったもの。ドリブルでリングに攻め込むこと。これをしない選手は、アメリカでは「チキン野郎」と言はれる。「Attack Basket」 「Atack The Ring」 「Go to Basket」とも言はれる。要は簡単に外からばかりシュートしちゃダメ!と言ふことです。
◆キックアウト:インサイドから外へパスを出すこと。特にペネトレイトしてディフェンスを引き付けてから、空いている外の選手へパスすること。ATBと対になっている。
◆ペネトレイト:ドリブルでリングに向かって突っ込むこと、ATBと同じ意味。
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