日本リーグの話をします。

今の人には日本リーグと言ってもピンとこないでしょうが、年寄りは直ぐ判りますね(笑)
現在のBリーグ+WJBL つまり日本の男女合同トップ・リーグといふことです。

 

私がこのバスケ業界に足を突っ込んだのは月刊専門誌の「Basketball Illustrated」誌の編集の手伝いをしたことから始まったと前々回に書きましたが、それは1966年でした。

この‘66年と言ふのは「日本リーグ」が出来る前年で準備期間でした。そして私が本格的に編集に携わるようになったのが’67年。この日本リーグが始まったのが1967年、つまり私のバスケ人生とスタートが一緒なので、思ひ出深いものがあるんです

 

夏には東京ユニバーシアード大会がバスケの聖地と言はれた国立競技場代々木第二体育館(以下 代々木第二体育館)で行はれ、11月4日その代々木第二体育館で第1回バスケットボール日本リーグが開幕しました。

 

元々は日本バスケットボール協会(以下 日本協会)と日本実業団連盟(以下日本実連)が共催していた日本実業団選手権大会が‘47年から開催(‘57年に「高松宮杯下賜」となる)されていましたが、サッカーが’66年、バレーボールが同じ‘67年に日本リーグと称し、ちょっとした日本リーグ・ブームに遅れまいとリーグ化したわけです。

 

実連と言ふのは、地方実連がありその総まとめが日本実連ですが、日本リーグ出場チームを決めるため‘67年11月1~3日、つまり開幕の前日まで大会を行っていました。

東北、関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州の各地方から代表チームが集まり男子は各6チーム8ブロック(計48チーム)に分かれ、女子は各3チーム8ブロック(計24チーム)でリーグ戦を行ひ、各ブロック上位1チームが日本リーグへの参加を決めたようです!!

そのチームは

◆男 子

日本鋼管(→NKK→JFE。通称鋼管)、日本鉱業(現JX金属。通称鉱業)、三井生命(現大樹生命)、大和証券、東京海上(以上関東)

松下電器(現パナソニック)、住友金属(→新日鉄住金→日本製鉄。通称住金) 以上近畿

八幡製鉄(→新日本製鉄→新日鉄住金→日本製鉄) 九州(多分)

♥女 子

ニチボー平野(→ユニチカ山崎→ユニチカ)、日本レイヨン(→ニチレイ宇治→ユニチカ宇治) 以上近畿

日本勧業銀行(→第一勧業銀行→DKB→みずほ銀行)、日本興業銀行(→富士銀行→みずほ銀行)、三井生命、日本通運 東芝 以上関東

三菱電機名古屋 東海

合計16チームで始まりましたが、現在も存続しているのは女子の三菱電機名古屋だけです。

ほか15チームは全て休部(廃部)となってしまいました。

寂しいですね!!
日本リーグ開幕のタイトルを見開き2ページで。このあと8ページに渡って特集してます。
この頃は196㎝で最長身でしたから、日本人は身長が伸びましたね!!

 

イラストも出来たばかりで、尚且つ持ち逃げされた後(笑)なので資金力は無いため、もっぱら東京を中心とする関東リーグ(実業団も学生も)を中心に取材してました。

その上男子は全日本選手権大会では鋼管か鉱業のどちらかが優勝していたので、関東しか眼中にありませんでした。

 

女子は流石に「ニチボー平野」が国内で連勝を続けていたので、尾崎監督率いるニチボーが強い、と言ふことは知ってました。

 

実はこの直前に国体が開催されていて、一般男子(現青年男子)は各県1チームで神奈川県代表で日本鋼管が出場 ←反則です!

と言っても決勝の相手は大阪府、松下電器なので、お互い様(笑)

47-46の1点差で鋼管が優勝しました。

女子はニチボーは出ておらずニチレが日通を下して優勝しました。

因みに高校の部では男子は秋田県能代工業高が女子も秋田県大曲高が優勝してます。当時は学校単位の出場だったようです。

 

さて第一回目の日本リーグ、男子はベテランPG若林を中心に諸山、木村、平山等のスター軍団+地味な野添、粟野・鋼管と、曲者PG児玉がリーダーに見えて実際はしきていた志賀やシューター中村、そして当時は日本最長身(196㎝)小玉、角田コンビ、もう一人シューター岡山さんもいた鉱業。

それと私の憧れだった江川(エガチョン)さんの居る八幡製鉄が中心になると思ってました。

大体住金や松下って知らなかった(^^;

 

女子については次回に

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コメント & トラックバック

あんたかさん
またコメント失礼します。
懐かしいチーム名ですね。私はもう少し後になりますが、中学生時代には鉱業・トウベイさんのファンでした。
男子の東京海上はB3から降りちゃいましたけど、チームとしては存続してて地域リーグで活動してます。完全にアマチュアチームなので、もはやBリーグは無理があるでしょうけど、続いてるんですよ^^

藤田さん
東京海上は日本リーグに入っていたんですね(^^;
2部とばかり思ってましたm(__)m
 
トウベイは人気ありましたね!
あたまの上から 両手で撃つジャンパー

彼以降 マネする人が出なかったのは不思議ですね!

海上は海上で独自の道を歩んだ方がよいのでしょうね!
お仕事も大変でしょうから!!

日本リーグは第1回のみ、全敗で翌年から6チームになり、当時の実業団リーグに降格でした^^;
その後は日本リーグ2部が精一杯でしたね。

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