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2年前に2部降格となり、1年間日体大と2部を味わった中大。先に1部復帰した日体大と中大が入れ替え戦を行うのも因縁めいたものがあります。

2012-11-05 19.40.08

↑昨日のゲーム写真です

 

イヤー、正直このカードはやって欲しくなかった。

お互いに古くからの名門チーム。

日体は私がこの業界に入ったころの新連盟の最強チーム。今は共立女子大の体育館となった神田の国民体育館でよくゲームを見ました。

当時は清水義明(元日体大監督)、一井(大阪市立大?)、原田(樟蔭東高大)、石川(京都産業大),相川(千葉教員)等々素晴らしいメンバーが揃って走るバスケットを展開してました。ゴール下でカメラを構えていると、あの巨漢の清水さんが速攻でこちらに向かって走ってくるのは圧巻でしたね。

昭和45年のオールジャパン(全日本総合選手権)では阿部、大石、亘の3枚看板で学生では唯一ファイナル4に残った。勿論インカレは優勝してます。

この時の「速攻の日体」として、センター亘がリバウンドを獲ってからの速攻は迫力あった。

真ん中を阿部がドリブルで運び、確か左に大石、右に今井のスピードスターが走り、阿部のパスでどちらかがレイアップを決める。大石はガタイが良いことも有って迫力のシュート。一方今井はシュート力とセンスがありスマートなシュート、と対照的だった。

その時分から見てるうえ、現ヘッドコーチの藤田君も良く知っている仲だから日体に思い入れは有ります。

 

一方中大はこれまた名門で、書き出したらきりがないけど、今は亡き野口政勝先生にバスケットをかなり教わりました。

笠原成元と共に私のバスケット技術論の礎となってます。日体大と教育大(現筑波大)の考え方の両方を教わってきました。

 

それは野口先生(通称カンポー)に可愛がってもらい、カンポーちゃんが教えていた中大付属高(通称附属)と中大の練習には良く行っていたからです。

現中大監督の松山繁(マツ)も附属高校時代から知っている仲で、特にこの代は高校2年次でインターハイ準優勝、3年の宇都宮インターハイで優勝してますが、ずーっと取材してました。

マツ

↑現監督・松山の大学時代、このユニフォームを私がデザインしました。「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」誌1972年8月号より

 

大学の方もカンポーちゃんが見始めた谷口、相宮、福田が優勝した頃からの付き合いですし、優勝した時のユニフォーム(現在と同じデザインです)をデザインしたのが私です。

その後も宗田や結城等個人的な付き合いをしていた選手が多いのは中大でした。

 

だからこの2校には入れ替え戦で戦って欲しくなかったんです。

 

昔はディフェンスしない中大、シュートの上手い中大と言ふ伝統が有りました。

今の中大はシュートも入るし、ディフェンスもやるようになりました。

 

昨日見ていて中大は1on1でのドリブルが上手い。クロスオーバーは素早いし、ドリブルでグイグイと押し込むうえ、フィニッシュは逃げずにシュートしたため、殆ど決めていた。

ドリブルのクロスオーバーと言ふと、派手なプレーに思うかもしれませんが、MIXTAPEのクロスオーバーとは全く異なるもので、ドリブラーは立ち止まらず前に進みながら行うから、殆どディフェンスはアンクル・ブレーカー状態。

 

昨日は中大の伝統が生きた外からのシュートが良く入り、ディフェンスではボールに集中した良い守りをして77-72で先勝しました。

昨日聞いた情報では、中大キャプテン#16佐藤は脚を故障していましたが、入れ替え戦に万全を期す、と言ふことで3週間ほどリーグには欠場したようです。

それまでの情報では、怪我して出られない、と聞いていたため、スタメン出場にはビックリしたうえ、ジャンパーも決めていたので、流石キャプテン、と感心ていたところです。

 

ただこのまますんなりと2勝出来るとは思っていませんでした。

日体は死にもの狂いでディフェンスに来るだろうと思ってますから。

今回は見てないので、何とも言へませんが、、、、

Box Scoreを見ると日体シューター#11北川の得点がたったの9得点。得意の筈の3Pが0/5ですからね、逆に中大が北川を抑えに行ったのかもしれません。

今中大父兄から連絡が入り、「後半立ち上がり、ゾーンを敷いたところ日体のシュートが入らなく17-0のランが効いた」と言ってます。

日体のシュートミスのリバウンドから速攻を出して得点したようです。

昨日もそうでしたね、速攻は日体の十八番だったのに。

68-59で中大が勝ち1部復帰を決めました。

 

中大は最終週まで1位の可能性が有りました。

2部1位だとインカレに出場できます。

但し1位になると1部最下位との対戦になり、日大と当たることになりますが、中大関係者の話を聞くと、日大より日体の方がやり易い、と言ふ声が聞こえてきました。

1位が良いか、2位が良いか、、、

白鷗大が勝ったため中大は2位となり、結果として1部返り咲きが出来た訳です。

日体大、残念です。

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