ツインの続きです。
弥富さんとは、多分2005年に知り合って(豊島区のチームの仲間の内田と宗田のお兄ちゃんの紹介)翌年にツイン・バスケット全国大会の財源となるTシャツのデザインを依頼されました。
依頼はされたものの、ツインと言ふ競技を見たことはありません、そこで弥冨さんに案内され横浜ラポールへツインを見に行きました。
考えてみると、前回の日米親善車椅子大会のデザイン時は見てなかったような気がします(汗)。当時は傲慢でしたね〔笑〕
大会自体にも行ってないような〔爆笑〕
以前書きましたが、実は81年の日米親善車椅子バスケットボール大会記念Tシャツのデザインを頼まれたことがあります。当時障害者大国のアメリカから車椅子バスケットチームを招待して、日本で始めて車椅子の大会を開きました。
この大会が切っ掛けとなって日本のホテル界にバリアフリーの考え方ができ始めたと言はれました。
この時アメリカ・チームが宿泊した新宿の京王プラザは、車椅子用に階段にスロープを新設しました。
実はこれが日本のホテルのバリアフリーの第一歩だと言はれてます。
その大会で、運営資金のために私がデザインしたTシャツを販売しましたが、かなり相当売れたらしいのです〔笑〕 私には何のおこぼれも有りませんでしたが〔笑〕
それを弥冨さんが覚えていて、埼玉で行はれる全国大会のデザインを依頼してきたわけです。
そんな経緯がありましたが、06年に初めて車椅子バスケットを見ました。
通常の車椅子でも大変なのに、ツインはもっと大変だなと思いましたね。
◇ツインのルールを簡単に説明しましょう。
殆ど通常ルールと変わりませんが、頸損者ならではのハンデ(手先にコントロールが悪い)があるので、幾つか違うところがります。
1 リングは通常のリング+フリースローサークル中央の120cm高さの2個。
どちらにシュートしてもOKです。
但し、FTサークル内(今はFIBAルールが変わってベースライン側はサークルが無いんです、どうするんだろう〔笑〕)に入れるのは障害の重い赤バンド(ヘッドバンド)だけです。
2 ショットクロックは30秒
そしてフロントコートまで10秒です。結構きついですよ。ちょっと油断するとバイオレーション取られます。
健常者なら2、3秒でセンターラインを越えられるし、パスすればもっと速いですけど、車椅子ではそんなにスピード出せません、そして彼らは強いパスも出来ません。
3 1ドリブルで2プッシュ(ホイールを手で押すようにして廻すこと)、
健常者のドリブルに当たります。ただしこれは繰り返せるので、どこまでもドリブルで行けます。
空中にボールがあれば何回プッシュしてもOKです。ワンマン速攻の場合には、ボールを前に投げて、それを追いかけて掴んで、また前にボールを投げれます。これも何回でも繰り返せます。
プッシュしてるとき、ボールは膝の上に乗せることが多いですね。
4 ボールはゴムの5号。
握力が弱い人が多いので、大きくて滑りやすい皮革製のボールは掴むことが出来ません。
また床に転がっているボールは、ホイールに押し付けて拾い上げます。だからグリップ性の高いゴムじゃないと駄目なのです。
◇障害者だからと同情して見るのではなく、競技として見ても結構面白くてはまります。
と言ふのも、健常者のバスケットはゴールが一つですが、ツインは2個。
一つのリングだけ守れば良いと言ふわけには行かないんです。
攻撃で、片方のリングをアタックして駄目なら、すぐに違うリングを攻められます。
油断出来ないですよ。
だからリングが二つなので戦術も2倍あります。
健常者でもスクリーンは大事ですが、ツインでは健常者以上迫力有り重要な役割があります。
車椅子の大きさが50cm四方以上あって、尚且つ硬くて崩れないので、スクリーンには完全に掛かって、下手したら動けません。
その意味では健常者のスクリーンは甘いです〔笑〕
今日はここまで、また次回をお楽しみに。
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