日本で良く言ふ「3秒オーバー(タイム)」のことですね。

これには起源有ります。

ビル・ラッセルのライバルだったウィルト・チェンバレン選手がその原因です。

チェンバレンと言ったら1ゲーム100得点で有名ですね。

シャック程じゃないけど、213㎝で120㎏以上ある巨漢でした。

得意なシュートは、勿論 DUNK SHOT!!

他には「フィンガーロール」と言ふレイアップシュートの一種です。

両方ともペイント・エリアのシュートですよね。

 

体格を利して確率の高いシュートと言へばゴール下のシュートです。

そのためゴール下に立ってでパスが入るのをズーっと待っていたんですね。

これじゃシュートが優しすぎて公平感が無いし、面白味にも欠けますよね。

 

それでゴール下、いはゆる「ペイント内にはボールを貰うために3秒以上居てはいけない」(←表現の仕方は違いますよ)と言ふルールが出来ました。

特定個人のためにルールが作られるなんて、ある意味名誉なことです。

他にはルー・アルスィンダーによって大学では60年代後半にダンク禁止になったことがありましたね。

 

さて話は3秒ヴァイオレーションに戻します。

「ボールを貰うまで3秒以上居てはいけない」のであって、「何でもかんでも3秒居たらヴァイオレーション」と言ふわけでは無いんです。

「ボールを持っている選手がドリブル等で攻撃中」ならOKなんです。

つまりペイント・エリアに2秒間居てボールを貰って、3秒かけてシュートまで持って行くのはOKです。

しかしシュートしないでパスした時点でヴァイオレーションとなってしまいます。

ルールの起源が判ると納得できますね。

 

さて、細かいことですが「3秒オーバータイム」と言ふルール(呼び方)は有りませんから!!

ダメですよ!!

日本人は習慣で「オーバータイム!」ってコールしちゃうんですよね,国際公認でも(笑)

ルールブックにもそんな記述はありません!!

オーバータイムと言ふのは「延長戦」のことです!!

延長戦が3秒しかなかったら、トリプル・オーバータイムなんて当たり前にあるだろうね(爆笑)

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメント & トラックバック

勉強になりました!m(_ _)m

いつも楽しみにしています。

さて、3秒バイオレーションはもっと古くからあったのではないでしょうか?トラベリングなどと同じくらい初期からあった基本的なルールだと思います。サッカーの「オフサイド」的なルールとして考え出されたものだと思ってます。

最初の制限区域の幅は1.8mで、直径3.6mのフリースローサークルとあわせてカギ穴型のラインが引かれていました。「top of the key」という表現はこのころの名残ですね。その後、ジョージ・マイカンの出現で制限区域が3.6mまで広げられ、チェンバレンの時に現在の幅まで広げられました。

ということで、制限区域があったということは3秒バイオレーションもあったはず、という根拠です。3秒ではなかったかもしれませんが。

とおりすがりさんへ
いつもご愛読ありがとうございます。
チェンバレンのために出来た、と言ふのが定説と聞いてます。
私はFTレーンが広くなったのは、原文では表現方法が制限区域ではなく単にフリースロー・レーンなので制限区域としてではなく、FTのリバウンドのポジションに対してじゃないかと考えてます。
実はこの件は私も気になっていました。いつかこの権威者の水谷先生に聞こうと思ってます。
良いご質問ありがとうございました。

Comment feed

コメントする

カレンダー

2024年4月
« 4月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

アーカイブ

BasketBall Net ProShop