?ドラフトと言へば、皆さんはコインフリップと言ふ言葉を知ってましたか?
投げ上げたコインを手の甲で受け、それが表か裏かを賭けるものです。
私がはじめて知ったのは69年ルー・アルスィンダー(UCLA217cm)がドラフトにかかる時でしたね。
元々ドラフトはチーム間の力の差を無くすために作られたシステムです。
?1963年以降ドラフトの指名順位は前シーズンの成績の悪い順に優先順位を付けられるのですが、東西二つのディビジョン(当時はカンフェレンスではありませんでした)が有ったため、最下位チームが2つ出来ます。そのために64年からコインフリップでどちらが第一位指名権を獲得するか決めていたのです。このシステムはその後84年まで続きました。
アルスィンダー、現カリーム・アブドル=ジャバーは史上最高のバスケットボール選手と言はれ、どのチームが獲得するか全米の話題になってました。
最近の人は余り知らないでしょうが、高校時代から超有名選手で、ヒート副社長(?)のパット・ライリー(コーチとしてショータイム・バスケットとして知られるレイカーズを2連覇させた実力者)の自慢が、「俺はジャバーと高校時代対戦してるんだ!」
ちなみにライリーは1学年上で、この言葉はショータイムのコーチ時代、つまりジャバーが彼の選手だった時、つまりライリーの方が上司だったのにこう言ってるのです。
高校時代、進学先の発表はTVで全国中継されたそうです。
ちなみにUCLA時代、1敗しかしてません。その1敗は、彼が右目を怪我していたときなんです。
知ってる人も多いと思いますが「スカイフック」は彼が元祖で、他に真似出来る人は居ません。
そのジャバーに対して、NBAのライバル・リーグのABAは「リーグとして契約する、好きなチームに入って良い、年俸は白紙手形」と言ふ超破格な条件を提示しました。
一方NBAのほうは通常通りのドラフトです。
そのシーズンにエクスパンションで加盟したミルウォーキー・バックスが、予定通り[笑]イースタン・ディビジョンで最下位になり、ウエスタンディビジョン最下位のフィーニックス・サンズとコインフリップすることになったのです。
サンズは「表」と掛けました。
しかし、、、、
コインは裏側、
つまりバックスの勝ち!!
アルスィンダーの指名件を獲得したわけです。バックスの条件は当時としては破格の3億円。
でもアルシンダーの評価からすると桁外れと言ふほどでもなく、お金よりプライドをとった、と言ふ感じです。
バックスは獲得したシーズンは前シーズンより29勝多い56勝26敗でイースタン第2位。29勝も多いって、前シーズンは27勝しかしてないわけ??勝数が倍以上になったわけです。
そしてシーズンオフにミスター・トリプルダブルのビッグ“O”ことガードのオスカー・ロバートソンを獲得して70-71シーズンにNBAチャンピオンとなりました、正にジャバー様様です。
3シーズン目で優勝はNBA最短記録でした。
噂では、バックスはドラフト指名権獲得にチームの存亡を掛けていて、わざと最下位になった、とも言はれてます[笑]
「わざと最下位」対策で、くじ引きになったんですよね?
Bond_007さんへ
その話は「その3」で書こうと思っていたのに(泣)
先に書かれてしまった、チクショー[笑]
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