?
今回はルールの話です。
攻撃するチームはFIBA国際ルールとNBAでは24秒間でシュートしなくてはいけません。
そのルールのことをショットクロックと呼ぶようになりました。
シュートと言っても放るだけでは駄目で、リングに当らなくてはシュートと認められません。
シュートした後にショットクロックのブザーがなっても、入ればカウントとなります。入らなくてもプレーは続行されます。
通常ルールは技術的向上に伴い変更されるものと、ゲームをよりエキサイティングにさせるために考え出された物がありますが、このルールはNBA初期 (1953年)の人気盛り上げ策としてオーナー会議でシラキューズ・ナショナルズのオーナー、デニー・バイアソンにより提案されたものです。
これによりNBAはスピードアップされ、前シーズンよりチーム平均得点が13.6点も増えたと言ひます。
セルティックスはNBAで始めて平均100点以上を入れたチームとなりました。
NBAではショットクロックの時計は、以前はベースラインの外、コート上に置かれてましたが、現在はボードの上に残分表示と共にデイスプレーされてます。下の写真は35年ほど前のボストン・ガーデンのものです。私が撮影ました。
しかし大学では長らく採用されず、片方のチームがずーっとボールを持ち続け、17対15点というようなフローズンゲームと呼ばれたスローテンポなゲームも良くありました。
強豪チーム相手に良く使われる戦法で、’66年全盛期のUCLAもUSCから仕掛けられ40-35で勝ったという記録も有りますし、それで強いチームが負けることも良く有りました。と言ふか、昔はコレが番狂わせを起こさせる唯一の武器だったかもしれません。
逆にリードしているチームがそのまま逃げ切る作戦が「ストーリング」です。パスを廻したりドリブルで逃げ回って時間を稼ぎます。
ジョーダンの師匠と言えるディーン・スミス氏はストーリングを目的としたフォーコーナーオフェンスの考案者として有名です。
コレはフロントコートの4隅に選手がポジションを取り、ガード等のドリブルやパスの上手い選手がその中で逃げたりパスを廻して時間稼ぎします。選手同士が離れているのでディフェンスはM2Mでも付き辛く、Wチームにも行けなくてファールゲームも出来ない状態になります。
’85年に45秒ルールとして、たしかACC(アトランティックコースト・カンフェレンス。ノースカロライナ大、デューク大等が所属)で採用されましたが、それは全米で統一されたものではなく、カンフェレンスによっては30秒であったりと、バラバラでした。
現在は35秒となってます。
クウォーター制も、勝敗に悪戯してますね(笑)
Bond_007さんへ
不思議なモノであんな短い休憩(?)なのに局面が変わることが良くあるね。
ベテランのコーチはそれを利用して作戦を考えるんだろうね。
Havlicek steal it!!! Havlicek steal it!! It’s all over!!!
Havlicek stole the ball!!
みたいなのありましたよね。正確じゃないですけど。僕はこれをstoleじゃなくてstallだと思ってたので、なんだか思い出してしまいました。
ディーン・スミスの本持ってます。すごい方ですよね。
にっしーさんへ
古いこと知ってますね!!
流石です。
この「ハブリチェック ストール ザ ボール」は有名なフレーズですよね。
セルティックスのアナウンサーのシワガレ声のジョニー・ミストの台詞ですよね。
このレコード持ってたんですが、誰かに貸したら帰って来なかったんです。
何所行ったー(泣)
ディーン・スミスが凄いのは、コーチとしてばかりじゃなく、人間としても素晴らしいんです。インタビューしたけど、良かったーーーー。
奥さんも素晴らしい女性です。UNCの体育局に、普通の人として仕事してるんですよ。スミスの奥さんですよ!!
中々出来ることじゃないです。
ディーン・スミスにインタビューしたことがおありなんですか!すごいです。
こんなエピソードを聞きました。
マイケル・ジョーダンがUNCの試合をUNC時代のチームメイト(?)と車で見に行ったときのことです。駐車場が障害者用のスペースしか空いてなかったから、チームメイトが車をそこに停めようとしました。そのときジョーダンはそれを咎めて「コーチスミスならそんなことをするのを喜ばなかっただろう。」と言ったそうです。
きっとプレイだけでなく、人格面の指導も素晴らしかったのでしょう。
ジョン・ウドゥンやピート・ニューウェル、チャック・デイリーなどの偉大なコーチはきっとコーチとして以前に人間としての器が大きいからプレイヤーが付いてくるのでしょうね。
奥さんの裏情報もありがとうございます。
にっしーさんへ
UNC、DUKE,UCLAとか言ふバスケットの名門大に入ってくる選手は、規律も厳しいようですから、変な人間は少ないです。
以前ここで書いたと思いますが、スミスは高校生をリクルートするとき、卒業できる選手(今と違ってアーリーエントリーは少なかった時代)を選ぶ、と言ってました。
そして卒業した選手が多いことが彼の自慢だとも言っていたし、大学院へ進む選手も多いと聞きました。
Comment feed