インカレ男子6日目、準決勝です。
優勝候補の一角だった青山学院大(以下青学)が明治大(以下明治)に59-56で敗れ4年連続の決勝進出を果たせませんでした。
何故?
先ずは明治大のディフェンスを褒めなくてはいけないでしょう。
青学が果敢にATBしてくるのを見越して、ペイント内に入ってくる青学選手を逆サイドからのカヴァーでことごとく潰していました。
確かに良いチームは外からの安直なジャンパーに頼るのではなく、ATBしてゴール下でのシュートを堅実に決めて得点してきます。
ところがATBしてそのままゴール下でシュートするのは、逆に言へばリスクもあります、ゴール下だけを守れば良いのですから。
これは昔の東芝やアイシンが優勝した翌年に犯したミスです。ATBでペイント・エリアへ入ってゆくことが目的となってしまい、本来のディフェンスを崩すことを忘れているからです。
小さく守られたら、そこからキックアウトして外から打たせる、またはそこから再度ATBして崩すべきです。
同じ外からのシュートでも、3Pライン沿いに横へのパスからシュートするのと、キックアウトのようにリング方向からのパスでシュートするのとでは確率が全然違います。(と言ひながら実証する数字は持ってません(汗)
でもそれが出来ず、只々ペイント内のシュートに固執しすぎたからです。
もう一点あります。
PGをやってた私から言はせると、青学のガードは下手くそです。
PGって、自ら得点することじゃなく、インサイドの選手へパスを入れてナンボのものなんです。
トップから入れ辛かったらウィングへパスしてそこから入れるのがセオリーーですが、殆どインサイドへパスを入れてません。
まあ青学のガードだけ責めても可愛そうですが、日本人はインサイドへのパスが下手で、その上入れようとしません。
これはガードだけが悪いのではなく、日頃の練習で口を酸っぱくして指導しないコーチ達も悪いですね。
BoxScoreを見て驚きましたが、青学のPGのアシストは二人合わせて2個です。爆笑でしょ!!
他の要因としては明治のゾーンを攻められなかった、とかありますが、インサイドには学生界#1センターの永吉を擁しているのに負けるのは、ダメでしょう。
もう一っの敗因は、怪我でカンバックした張本です。本来ならパズルの最後のピースでぴったりと隙間に収まるはずが、大きすぎたのか小さすぎたのか判りませんが、その穴に収まらなかった、と言ふことです。
なんかチームに溶け込んでなかったように感じましたね。
そして決勝は東海大vs明治大
奇しくもコーチは元日本鋼管(NKK、現JFE、バスケットボールの名門チームでした)の先輩後輩の対決です。ちなみに塚本が1年先輩です。
そう言ふことはつまり藤本 裕の門下生対決なんです。
どっちが勝っても藤本は喜ぶだろうなー!
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