ウィンターカップ神奈川県予選、男子決勝は法政二高vs桐光学園で争われました。
男子は桐光と厚木東が二強で、その下に法政、更にその下に横浜清風と言ふのが大方の見方です。
男女ともに4校だけで争はれるWC予選ですが、先週2強のひとつ厚木東を下した法政が県#1桐光に胸を借りる、と言ふのが大方の予想です。
法政は個人能力は高いもののちびっ子軍団です。一方の投桐光も同じようにちびっ子ではないのですが、BigManが居ないチームですが、県内では天才PGと呼ばれてる斎藤を擁してます。
両チームともにスピード有りディフェンスを頑張るチームです。
ちなみに夏のインターハイ予選では65-35で桐光が圧勝してます。
立ち上がり、ハイエナジーでスタートした法政に対し桐光は受けて立ってしまった。
外からポンポンと簡単に撃つ桐光に対し、法政はATB*で攻める。
桐光・斎藤はギアが入ってない。
アッと言ふ間に15-5と法政がリード。
第2Pになりやっと斎藤が動き出す、そうなると周りも動き出し、インサイドを攻めるようになる。
対して法政はATBしなくなった、桐光がドライヴに対するディフェンスにシフトしてきたためか?
そうなると簡単に得点できなくなり、アッと言ふ間に21-21と追いつかれてしまった。
桐光・斎藤のFT
こうなると桐光のペースになるのに対し、法政はメンバーを大幅に入れ替えることでスタミナの温存を図る。
鈴木コーチに言はせると体力の温存では無く「メンタルの温存」だとか、つまり精神的にまいってしまうことが多いので、その前に替えるそうだ。
しかしその効果も出ないうちに時間は進み、第3P終了間際にはシュートが落ちだし桐光51-42法政と差が開いた。
県内の多くのチームはここでギヴアップしてしまい、点差が広がり桐光のペースとなるものだが、法政はここから巻き返した。
メンタルの温存効果がやっと出てきたわけだ。
3Pとハイポストでのシュートが連続で決まり56-55とアップセット(逆転)
しかし直ぐ桐光は返しリードを取り戻す。
これが数回繰り返された。
しかし残り4分頃から桐光のリズムが崩れてきた。
まず斎藤にミスが多くなった。パスミスはするしシュートも入らない。
鈴木コーチに言わせると、「今までなら後半にリードを奪った時点で相手が崩れるのに、盛り返された。
今までになかったことなので戸惑ったのでは無いか?」とのこと、そうかもしれない。
法政はその後ペネトレイトを多用した、この時間帯はお互いに脚が辛い時間、でも瞬間のスピードに掛けてドライヴでリングにアタックした法政。
ジャンプシューターだった#14がペネトレイトを決め、ハイポストから#5がジャンパーを決め、残り1分34秒で64-60とリードを4点に広げた。
その後は両チームともに焦ってパスミスを繰り返したが、最後は法政がパストとドリブルで逃げ切り64-61で勝利し、ウィンターカップ出場権を得た。(当初 初の出場と書きましたが、何度も出てる、と法政の先輩からの指摘がありました(汗))
法政は桐光の天才斎藤に対し、ファール覚悟で強いディフェンスを仕掛けたのが、功を奏したようだ。
しかし一番の勝因は、普段からの選手同士の気持ちの結びつきを大事にしたチームのポリシー作りだと思う。
そう言へば、法政は9月に行はれたツインバスケット関東大会にチームとしてボランティアしてくれたことを覚えてます。
キビキビと動いていましたね、そんなこともこの優勝に関係するのでしょうか?
それについては 9月16日付けの私のブログとハマスポ.comに書かれてます。そちらもご覧下さい。
優勝して喜ぶ選手と学生応援団。
そう言へば、今日は法政の大先輩の中川くんが来てました、それも法政大で一緒だったらしい能代工出身の七尾くんです。今では能代西高だったかの校長先生だとか、懐かしい選手です。
能代工とは福島インターハイで、優勝した日大山形高と一緒に同じ宿に泊まっていて、知っているんです。
<注釈>
ATB:Attack the Basketの略。リングに向かってドリブルで攻め込むこと。これをせずに外からポンポンとジャンパーばかり撃つ選手は、アメリカでは「チキン野郎(臆病者)」と蔑まれるそうだ! Attack the Ring とかGo to Basketとも言はれる。
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