NBAではプレーオフではシーズンでの勝率の高いチームに、緒戦がホームゲームになることと、ホームゲームが1ゲーム多くなるようになってます(7戦まで行ったときのみですが)。
これはホームチームが有利になる、と言ふ前提があってこそのルールです。
シーズン中ではあまり感じられないかもしれませんが、プレーオフになると、俄然ホームチームが有利になります。
理由その1―観客の熱気が凄く、後押しが半端じゃない。声援は大きな武器です。横浜ビー・コルセアーズもこれで大助かりでした。
理由その2―リングやコート、床を熟知しているから、シュートも入り易い。
理由その3―リラックスできる。アウェーだとホテル暮らしになって窮屈だったり、リラックス出来なかったりしますが、ホームは正に自宅から通えることが多いので、家族、特に奥さんや子供と一緒なのでリラックス出来て疲れも取れます。
等々が挙げられます。昔はレフの笛もちょっとホームチーム寄りだったのですが、最近はメディアやネットの普及でそれは少なくなりました(笑)。
ただ大声援を受けるとどうしても大声援寄りの笛になってしまうそうです(笑)
プレーオフとファイナルではフォーマットが一寸違います。(Hはホーム、Aはアウェー)
プレーオフでは H-H-A-A-H-A-H
ファイナルでは H-H-A-A-A-H-H
いずれにしても勝率の高いチームが有利になりますが、それがあるからシーズン終盤での消化ゲームが少なくなるのです。
さて理由その1で書いたブースター(観客)の盛り上がりは半端じゃないですよ。
大体NBAのゲームって、第1Qはウォーミングアップ的要素があると言はれ、観客もまばらじゃないですか。シーズン中のゲームを録画していたら見て下さい。Tip Offの時のベンチ後ろの席です、殆ど座ってないでしょう。
当初はNBA人気が下火になったのかと心配していたら、第1Qを終わってみると、席は殆ど埋まっているんですよね。
ゲームが2時間半ほどと長めですから、初めから行かなくても、と言ふムードはあるようで、早く来ても売店で飲み物や食べ物を買っていて遅れるようです。
それとアメリカならではのもう一つの理由は、駐車場の関係です。
殆どの人が車で来るため、駐車場に入れるまでが混雑するようで(その時間はアリーナに入っているのでまだ見たこと有りません)、会場へ来ても椅子に座る迄に時間が掛かるようです。
ところがところが、ファイナルスになると、ブースターだけじゃなく観客も早くから来場して,全員が立ち上がって気勢を上げてます。これじゃ盛り上がる筈です。
話は1993年と古くなるけど、BULLS vs SUNSのファイナルではゲーム前からの盛り上がりはシーズン中とは大きく違っていました。
ゲーム①②とアウェーのフィーニックスで2連勝してゲーム③はシカゴへ戻ってきたブルズ。アウェーでの2連勝は大きく有利になります。
ここから3連戦はシカゴで行はれるため、ブルズ・ブースターは4連勝で「スイープだ!」と大盛り上がりでした。だから多くのブースターは「ほうき」を持って来てTip Off前から大騒ぎでした。
「スイープ(SWEEP)」とはNBA用語では全勝で勝ち抜けることを指しますが、元の意味は「一掃する」こと、つまりほうきで掃いちゃえ!!ってことです。
今年の特徴として、オクラホマシティーもマイアミも観客全員にTシャツを配布していて、場内全員が同じ(色の)Tシャツを着てますね。これでより一層盛り上がること間違いありません。
そんなこともプレーオフを見る楽しみなのかもしれません。
↑これは05年にウィザーズがプレーオフに進出した時にアリーナで配られていたハンドタオル。これをクルクル廻します。
↓同じデザインのTシャツも配られられてました。
> ファイナルでは H-H-A-A-A-H-H
私は、このフォーマットって、結構曲者だと思ってます。
理由は、以下の通り。
・4勝1敗になると、アドバンテージ持ってない方のチームのホームゲームが多くなる。
・互いのホームゲームで勝つと仮定すると、Game5終了後にアドバンテージ持ってるチームがビハインドになる
よって、ファイナルに関しては、カンファレンスのプレイオフ以上に、勝てるときに勝ちまくってかないと、とんでもない結果になると思ってます。
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