アメリカのバスケットに関する記事で選手評価に時々「彼はクリエイティブな選手」とか「彼はプレーをクリエイト出来る」と言ふ言葉が出てきます。

CREATEとは「創り出す」とか「創造する」と言ふ意味で、私の職業でも有るデザイナーも「クリエイター、クリエイティブ」と言ふ呼び方をされます。

単語の意味はよく知っているので、なんとなく判ったような気になってましたが、実はまるで判ってなかったんです(汗)

 

9日のオールジャパン男子決勝で優勝したトヨタの#35伊藤大司とのインタビューをしました。

話は残り46秒65-63と2点リードでのCTOのことです。

その時トヨタのドナルド・ベック・コーチから「#31フィリップ・リッチー(201cm)とP/R(ピック&ロール)をしてそこからクリエイトしろ、と指示された。」と伊藤君が言いました。

そこで「クリエイト」の意味が判ったのです。

伊藤大司2

その場面はこうでした。

スローイン後、右ウィング(3Pラインの内側)でボールを持つ伊藤にリッチーがスクリーンに行きます。

次の場面は詳しく覚えてないけど、P/Rから伊藤君はハイポストの辺りへ、ディフェンスの様子を伺うようにユックリドリブルします。

通常の右へのP/Rのコースではなく逆の左へ行きました。

多分右には#32桜木が居て、そのまま右へ行けば大きな桜木にWチームされると判断したのでしょう。

マッチアップしていたアイシン#3柏木は逆を付かれたたためか付いて行けず伊藤君はハイポスト辺りでノーマーク状態に。

TVだったら何度もリプレーしたでしょうけど、生で見てたからハッキリ判らなくて。トヨタのほかのメンバーはアイソレーションしてたんでしょうね。

 

「このゲームは調子に乗ってた」と感じていた伊藤君は初めからシュートしようと決めていたようで、ハイポストからジャンパーを撃ちます。ボールをコントロールするPGが自分の好調さを判っていたのは強みで、見事これを決め67-63と4点差にしたところが勝負の分かれ目でした。

 

つまりクリエイトするとは「状況判断して最善のプレーを考えて実行すること」と理解しました。

 

ベック・コーチも伊藤君なら正しい判断をしてくれるだろうと思って彼の「クリエティブ力」に賭けたのでしょう。

アメリカのポートランド大で学んできたことなのでしょうか?

当たり前のことを当たり前にプレーすることの大切さ、難しさ。

3Pが入るから上手い選手と言ふわけじゃないですよね。

 

 

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