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イラスト(月刊専門誌Basketball Illustrated)の続き その2です。

私は一応日本大学芸術学部美術デザイン科に通っていたので、既にいた清水さんや久保島君の二人よりは美的才能が有った(笑)のでレイアウトや挿絵なんかも担当しました。

勿論大会は取材に行きました。
バスケの聖地・代々木第二体育館へタダで入れるって、優越感に浸れましたね(笑)

 

私が初めて連載を持ったのはVol.1 No.5からでした、その時のNBAスーパースターのビル・ラッセルについて書いた「BILL RUSSELL」と言ふものです。

今は時効になっていると思ひますが(笑)アメリカのスポーツ雑誌を読み漁って、翻訳して書いたものです。

残念ながらこの号が見当たりません(^^;

日本で初となるアメリカ・バスケについての連載です。

そしてバスケ界ならずスポーツ界でも初と言えるスポーツ・ファッションの連載がその翌号No.6から始まりました。勿論執筆者は私です!!(笑)

今読み返せば恥ずかしくて、よくこんなチャチな文を書いていたものだと(^^;

でも日本初、もしかすると世界初かもしれません!!

1966年8月号,半世紀以上も昔のことです!!
これについては次回 書きます。

 

 

翌号のNo.7、9月号はインターハイ(以下IH)特集号で、私個人として初のIH取材どころか、IHへ行ったのは初でした。

この時、男子は千葉の習志野高、女子は安城学園女子短大付属高でした。


男子優勝候補は日大山形高と中大付属高で、女子は安城がダントツでした。習志野に関して言へば、偶々1回戦から見ていて、特に目立ったのは2年生の伊藤くらいで、ゾーンを使ったディフェンスで1点差や逆転勝ちが多く、期待はしてませんでしたが、あれよあれよと言ふまに決勝へコマを進め、ついにはその後大学で大活躍する今井、京谷や中村を擁する日大山形高を56-55で下し初優勝しました。

女子は小林、小栗、下総と言ふスーパー高校生を擁する安城が宇都宮女商に圧勝して初優勝しました。宇女商は翌年優勝してます。生井けい子は未だいません。

 

 

「BILL RUSSELL」は個人について書いたものですが、アメリカのバスケについての連載は少し遅れ1967年 Vol.2No.1 3月号でした、

題名は「ピーチ・バスケット」ネイスミス氏が発明し初ゲームのゴールが桃の収穫籠だったことから名付けました。

初回は大学について書いてますねー、偉そうに!!(笑)

今思へば、良く調べたものです。当時はネットもメールもないので、日本で販売しているアメリカのスポーツ雑誌等でしか調べることは出来ませんでした。だからこのコラムを書くのには100冊近い雑誌を買っていたはずです。

偶々編集部があった原宿はアメリカ人が多く、駅前のコープ・オリンピアの地下のスーパーマーケットにアメリカの雑誌売り場がありSports Illustrated、Sportや年1回発行するアメリカのバスケ本があったので、そこで仕入れていました。
銀座のイエナ書店もバスケやスポーツ関係が多かったのですが単行本が多かったようです。

今読んだら、間違いが結構あると思ひます(^^;

でも当時としては画期的だったはずだし、誰も間違いに気が付かなかったはず(笑)

 

このピーチバスケットの連載は長かったですね!

今日はここ迄。 To be contenued

暫くこのブログを活用していませんでしたが、ソロソロと再開したひと思ひます。

実を言ふとパスワードを忘れてまして(^^;

 

今まではFacebookで色々と書き込みしましたが、保存すると言ふことではやはりブログの方が良いと思ひまして。

 

第一回目は、私の原点である月刊専門誌「Basketball Illustrated(バスケットボール・イラストレイテッド)誌」(通称「イラスト」)について書きます。

 

前回の東京オリンピックの翌年1965年、大学バスケ界名門の東京教育大学(以後 教育大)バスケ部OBの機関紙として企画されたものです。

OBである吉井四郎氏(前年の東京オリンピック、日本ナショナルチームのヘッドコーチ)の技術論を広めたいと言ふことがあったようです。

*ナショナルチームとは、現在は日本代表と言はれています←つまらない言い方ですね!!

 

教育大OBの中心的存在だった鈴木正三先生(当時学習院大教授)が、吉井先生の子分である笠原成元氏を中心的執筆者として企画されました。発刊当時は隔月刊でした。

大会を中心とした戦評と技術指導の2本立てでした。

イラストは当時画期的な雑誌でした。
本のサイズからして他とは違います。当時はB-5版と言ふ今の週刊誌と同じ大きさが主流で、編集の仕方では 雑誌は殆どが今の週刊誌同様、写真が奇麗な「グラビア・ページ」と文字が主流の「本文」とに分かれていました。グラビアの方が製版に価格が高いため、写真ページを別扱いにしてたわけです。

 

その当時、今から50年以上も前にA4版全ページ グラビア印刷でしたから、画期的です。

今考えれば、、

そこで上の発刊当時の表紙を見てください。
上段左から 創刊号(Vol.1 No.1)は直ぐにバスケと判るボールをアレンジした写真ですね。

 

真ん中 当時のレフリー・シャツのゼブラ模様を使った新しいデザインになってます。

 

右 [Basketball Illustrated]のロゴが変わりました、アメリカのスポーツ週刊誌[Sport Illustrated](通称スポイラ)のパクリですね(笑)

表紙デザイン的には一番貧弱です(笑)

 

そして下段の表紙をよく見て下さい。

左から Vol.1 No.1 、Vol1. No.2、Vol.1 No.3と書いてあります。

つまり創刊3号は2個あるんです(^^;

と言ふのは、生臭い話になりますが、最初の創刊号を担当した人が年間購読料を持ち逃げしたんです。

それで編集部は大変だったようですが、当初営業を担当してた清水陸生氏が借金を背負った形で引き継ぎ、再びVol.1 No.1から始めた、と言ふわけです。

 

その当時、そんなことを知らない大学1年生の私はフラッと編集部に遊びに行き、ズルズルとそのままバスケ界にのめり込んでしまいました(笑)

 

編集部と言ふか事務所は原宿の皇室駅の裏側辺り、渋谷区原宿3丁目296 小野設計事務所の1階にありました。今は区画整理され、行っても多分判らないと思ひます。

編集部と言っても清水氏と高校の後輩で浪人していた久保島(?)君しか居ない状態で、そこにNBAの雑誌があったことに驚きました、何しろアメリカのバスケなんて、オリンピック以外知りませんでしたから(^^;

 

最初のVol.1 No.1の内容は前年のオリンピック・メンバー(当時は未だ女子の競技は行はれず、男子だけでした)が紹介されていましたので、それを見ましょう、古い方なら「懐かしい!!」と言ふでしょうが、殆どの方は「知らない!!」でしょうね(笑)


左から紹介します。

奈良 節雄(175cm) 立教大→日本鉱業 真面目な選手、3枚腰と呼ばれジャンプがグイングイングインと3段階で伸びると称された小さいフォワードでした。

 

若林 薫(178cm) 教育大→日本鋼管 当時では大型PG。BBIQが高く冷静でクレバーな選手。引退後は鋼管のコーチにもなった。その時技術解説を連載していただき、私が担当しました!

 

志賀 政司(175cm) 明治大→日本鉱業 この人も小さいがよく跳ぶフォワード。真面目な人です。

 

中村 邦彦(189cm) 明治学院大→日本鉱業 大型シューター バスケ界では無名の大学から実業団の名門チームに入ったシンデレラ・ボーイ、風貌からエリックさんと呼ばれてました。日本実業団連盟の理事もされ改革的な人でした。

海保 宣生(168cm) 立教大→住友金属 168㎝のPG。良く動き、ATBが得意でシュートもねじ込むガッツ溢れる好選手で、小さい選手のあこがれの的でした! 引退後はJリーグ鹿島の社長やバスケ協会や実連の理事等もされ期待してたのですが、アイデアマンぶりを発揮することもなく、亡くなられました。実連時代は可愛がってもらいました。

 

梅 勝夫(182cm) 立教大→積水化学 若いシューターでした。日本リーグ1部チームへ行ってればもっと活躍できたはずでしたが、、

 

増田 貴史(183cm) 慶應義塾大→住友金属 天才的シューター 現在木内、引退後は日本協会の理事長になっている。

 

藤江 精二(191㎝) 日本大→三井生命 大きいのに動けて走れるフォワード

 

諸山 文彦(186cm) 日本大→日本鋼管 元祖ミスターバスケット。オールラウンドのフォワード、外からのシュートも入る。今でも時々プレーしているとか、、

 

小玉 晃(196cm) 教育大→日本鉱業 この身長で動けて走れて、当時は最長身者として期待された。日本鉱業にはガードで166㎝の児玉さんが在籍していて2人のコダマでしたが、ガードの児玉さんは「チビダマ」と区別してました(笑)

 

角田 勝次(196cm) 明治大→日本鉱業 小玉と共に196㎝で日本のゴール下を守りました。完全なセンター・タイプです。

 

江川 嘉孝(183cm) 明治大→八幡製鉄 諸山さんと同期で同身長のガッツ溢れるフォワード。外のシュートもインサイドでもどこでも得点できる選手で、私の憧れの選手でもありました!

 

今回はここまでにしておきましょう。

次回は 明日か明後日にも、、

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