バークリーと言へば93年 ブルズとのNBAファイナルスです。
サンズ・メンバーはダン・マーリー、ケヴィン・ジョンソン(KJ)、リチャード・デュマース、セドリック・セバロス、トム・チェンバース、ダニー・エインジ、オリヴァー・ミラー、マーク・ウエスト。
ダン・マーリーはシューターでスラッシャー(ペネトレイトする人)。KJはPGでクリス・ポール・タイプで外からも、リングにアタックも上手く、向こうっ気の強い選手、好きだったなー。エインジはシュートが好きで気合が入ってチョロチョロする曲者(笑)
セバロスがインサイドですが、それほど上手いわけじゃなく、得点源はローポストのバークリーの1on1.
サンズがホームコート・アドヴァンテージをもっていてフィーニックスからスタート。2-3-2のシステム。
ところがサンズはいきなりホームで2連敗で、敵地シカゴへ。
シカゴからするとアウェーで2連勝は王手をかけたも同然。そのためゲーム③ではブースターたちは浮かれ気分で、箒を持って来てる人も大勢いました。
4戦全勝とことを「スイープ(お掃除)する」と言ふので、掃除に引っ掛けて箒なんです。
ところがどっこい、サンズはゲーム③をトリプル・オーバータイム(再々延長)で129-121で勝ちました。
この時サンズはバークリーのローポストでアイソレーションしての1on1が効果的でした。身長は低いのですが、幅とジャンプ力が有り、シュートが上手いうえにファールを取るのも上手く、ドリブルでゴリゴリとやってねじ込んでくんですね。
ブルズのフィル・ジャクソン・コーチはそれに対し「アジャストが必要だ」と言ひました。「相手のプレーへの対応策」と言ふような意味でしょうか。
「アジャスト」って言葉は始めて聞いた言葉です、多分アメリカでもこの頃から使い出したはずです。
このバークリーのゴリゴリに対しジャクソンはWチームに行くことでバークリーを潰しに掛かり、それが功奏して111-105でブルズが勝ち3勝1敗と王手を掛けました。
シカゴでもう1ゲームあるので、じもとで優勝だ、とばかりシカゴは大騒ぎしました。
優勝したらシカゴで暴動が起きるとうわさが広まり、市長自らTVで「優勝しても騒がないように!」とお願いたほどで、ゲーム⑤の昼間シカゴのダウンタウンを歩いたらお店のガラスに板を打ち付けていたり、テープをバッテン状に貼ってあったり、自衛してるのが判りました。
ところが皮肉なことに、サンズがか108-98で勝ったんです。
アジャストをサンズがやってきたからです。
ブルズのWチームに対し、バークリーはドリブルしてブルズ・ディフェンスを引き付けると外の空いた選手へパスをしてシュートさせたからです。
ブルズ3勝2敗でフィーニックスへ。
フィーニックスも町中が大騒ぎでした。
アリーナの外ではフェイス・ペインティングして貰う子も。
アリーナ内ではTip Off30分も前から満員で盛り上がってました。今まで100ゲーム以上のNBAを見てきましたが、こんなことは後にも先にもありませんでした。
しかしブースターの大声援もむなしく、残り3.9秒で最後のシュートを決めたのは、バークリーでは無くブルズのジョン・パクソンで、99-98の逆転でブルズが勝ちました。
覚えている方も多いでしょう、パクソンへはジョーダンがパスしたんです!!
失礼!今回はバークリーについて書かなくちゃいけなかったのに、93ファイナルについてばかり書いてしまった(汗)
その翌年、ミネアポリスでオールスター・ウィークエンドが有りました。
私はフィーニックスからミネアポリスへ入ったのですが、その飛行機にバークリーが乗っていたんです、周りの人がざわめいて知ったのですが、チョコットだけ顔が見れたような。なんせバークリーはビジネスクラスですから、エコノミーに座っている私からは見えません(笑)
でも空港の荷物ピックアップで待っている時に顔はバッチリ見ちゃいました。オリジナルの革ジャン着てました。
その後、練習時にバークリーの誕生日祝いと言ふことで大きなバースデー・ケーキが運ばれてきました。
それがこれです。
ジョーダンが第一回目の引退後だったので、バークリー人気は高かったですね。
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