世界選手権 9ー12位決定戦 vs ギリシャ
「第16回FIBA女子バスケットボール世界選手権大会」、9ー12位決定戦の初戦の相手はギリシャ。朝9時からのゲーム開始にディフェンスが機能するも、なかなか思うように得点が入らない重たい試合となった前半。28-26と辛うじて2点リードを保つも、第3ピリオドに入るや否や、ギリシャに4連続得点を奪われ、8点リードされてしまいます。
しかし、ガマンして自分たちのディフェンスを信じ、守り切った後のオフェンスを走った結果、追いつき、そして追い越し47ー46で第3ピリオド終了。
ブラジル戦、韓国戦に続くクロスゲーム。どちらも譲らぬ拮抗した展開の中、エース大神選手の連続シュート、そしてフリースローを沈め、63ー59でギリシャを破り、9位決定戦進出を決めました。
明日の相手は予選ラウンドで延長戦の末、敗れたブラジルと再び対戦します。悔しい敗戦、同点にされたブザービーター、あの悪夢を払拭するためにもリベンジあるのみ。いよいよ明日は日本代表にとって、世界選手権最終戦。ラスト1試合、応援よろしくお願いします。
なお29日の韓国戦は64-65と惜敗したため9ー12位決定戦へと廻りました。
◆試合後の中川ヘッドコーチ、選手のコメントをご紹介します。
◇中川 文一ヘッドコーチ
予選で苦しい試合をしてきましたので、ようやく勝てて本当に良かったです。
内容的には、特に前半は良くない試合でした。10点くらいリードしても良い展開でしたが、選手たちの疲れもあると思います。
しかし後半は、大神選手も勝負どころで決めてくれましたし、髙田選手も良いリバウンドを獲り、鈴木選手、石川選手など、他のメンバーが良くつないでくれました。
予選ラウンド、2次ラウンドで勝てませんでしたが、強豪相手に良い試合をしてきた自信が選手たちにはあると思います。選手の勝ちたいという気持ちが最後に出たのが、この勝利につながりました。
最後は「大神で行け」とは指示していないのですが、周りも大神選手自身もその働きに応えよう、自分が決めないといけない、という意識があります。他の選手も点を獲れるようにならないと脱皮できませんし、大神選手が苦しくなります。ミーティングでも「大神をラクにするのは周りの得点だ」と言ってます。
?◇#11 櫻田 佳恵選手(トヨタ自動車アンテロープス)
?これまで、なかなかうまく自分のプレイを出すことができなかった試合がありましたが、とりあえず思いっきりシュートを打つことと走ることは自分の中で心掛けていました。ディフェンスで#9MALTSI選手に対し、しっかり守って来いと言われ、一生懸命やっていたのですが得点を獲られてしまいました。
(しかし第3ピリオドは守り、そしてオフェンスでも活躍しましたが、あの時コートに入る前はどのような意識でしたか?)
どうしても得点を獲られていましたので、自分が守らないといけないという意識は強かったです。周りのみんなもカバーしてくれましたので、思い切ってできたと思ってます。
明日も途中から出ることが多いと思いますので、足を使ったディフェンスをしたり、速攻の先頭を走ったり、自分の持ち味を最初から出して行きたいです。その後に3Pシュートも付いてくると思いますので、まずはしっかり走りたいです。
?◇#12 吉田 亜沙美選手(JXサンフラワーズ)
?終盤ようやくシュートが入りましたが、外からのシュートがなかなか入らず、センター陣もボックスアウトされていましたので、自分がリバウンドを拾ってチームの流れを変えたいと思っていました。どうしても勝ちたい試合でしたので、気持ちだけでリバウンドに飛び込んでいきました。
ハーフタイム時、自分たちのバスケットをすれば大丈夫だと中川ヘッドコーチも仰っていましたし、ディフェンスも良かったですので、ブレイク部分でのミスやシュートが入っていないだけなので、もう一度自分たちのディフェンスを信じて、ブレイクをどんどん出して行こうと後半に臨みました。
シュートが入らないのは仕方無い中、第3ピリオド序盤に連続シュートを決められた時は、本当にガマンの時間でしたので、ディフェンスをがんばって、入るまでシュートを打ち続ける、落ちてもリバウンドを獲るということを全員ができたと思います。ダメだった部分が今日は全部出ましたので逆に良かったと思います。
明日はどっちが勝ち上がって来ても、自分たちのバスケットをするだけです。ベスト8に入れなかった分、絶対に9位を勝ち取って日本に帰ります。
◇#13 大神 雄子選手(JXサンフラワーズ)
?特に前半は本当にガマンの時間帯でした。個人的にしっかりコンディションを整えて臨めた大会だけに、今日は自分でもリズムがつかめなかった試合の出だしでした。その中で名木選手や髙田選手、櫻田選手が踏ん張ってくれて、石川選手がディフェンスをがんばってくれました。逆に後半はみんながシュートを打たせてくれました。今日は三谷選手が出場できなかった分、コートからも「落ち着いて」と言葉をかけてくれたのが、すごく良かったです。
?負けはしましたが競った展開を2ゲーム(ブラジル戦、韓国戦)経験し、今日のタフなゲームを勝ちきったということは、世界を知っていく中でも、少し壁を越えて来たのではないかと思います。自分たちの目標であるベスト8進出には届きませんでしたが、次に向かって諦めずに、もがきながらもクロスゲームを勝ちきったことが大きいです。
特にギリシャ戦はアテネオリンピックで最後のシュートが落ちて負けた試合を今でも覚えてますが、そのギリシャに勝てたというのは個人的にはうれしいですし、当時の先輩たちに報告したいです。
?(韓国戦後、どのようにこの試合に臨んだか?)
私以上にみんな気持ちの切り替えをしっかりしていましたし、走り足りないのか自ら走ったりしながらコンディションを作っていました。10年目の選手でも、2年目の選手でもみんなしっかりしています。日本代表として自己管理することは当たり前ですが、今年のチームは一人一人が自分と向き合って、本当に一生懸命やっていますし、ぜひ見てもらいたいところです。
韓国戦に負けた日だけは食事の時に誰も話さず、それぞれ部屋にこもっていました。昨日、一日空きましたので、気持ちが切り替えられて今日の試合に臨めました。
?午前9時からの試合というのはいつ以来でしょう……。世界ジュニアの時にブルノで8時45から試合というのがありましたが、それを思い出しました。
今日の一番のモチベーションは、明日は絶対に11時から試合しようとみんなで言ってました。
?アルゼンチン戦を何とかものにしたから今があるわけで、そこを大事に、もう一回、勝ったから次があるんだということをみんなで確認し合わないと行けません。今があるのはアルゼンチン戦ですし、その前には日本で行った国際親善試合ですし、昨年のインドでのFIBAアジア選手権で負けていたら今は無いわけです。あの時に勝ったチャイニーズタイペイよりも貴重な経験をさせてもらってますし、最後の試合となる明日は相手がどこであろうが走りきりたいです。
特に11時からの試合ですので!
<日本協会公式サイトより>
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