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私がアメリカで出会ったSAMと云うと2人の選手についてお話します。?
1人はSam Bowie(ブーウィー)で、ケンタッキー大(UK)から’84年ドラフト全体2位でブレイザーズに指名された選手で、コアなファンなら知っているでしょう。何故ならドラフトで彼の後の3位指名があのジョーダンだから。ちなみにこの時の1位はオラジュワンでした。
名門UKでは215cmと長身ながら走れて器用でシュートも上手く、3番もこなせるサンプソンタイプの選手でした。
私としては5年間毎年UKへ取材に行っており、その時仲良くなったせいも有るので、当時は最高の選手と思っていましたね。
215cmの選手がガンガン走ってダンクして、ゴール下は確実にシュートを決めるところを真近で見たり、実際に話したりすれば、当然ながらそう言ふ感情は沸いてきますよね。
ドラフトでトレイルブレイザーズから全体2位で指名されたと聞いた時は嬉しかったですね。やっぱりサンブーはすごい選手だったんだと。
ただ大学時代から膝が弱かっため、手術のリハビリで1シーズンは選手登録をしないで5年生までプレーしたんです。
それがNBAでも膝のせいで欠場が多く、トレイルブレイザーズ、ネッツ、レイカーズと3チームで10シーズンプレーしましたが、1シーズン平均51ゲームと少なく、プレータイムも平均27分で得点Avg.も10点ほどと、大成出来なかったのが残念でした。
時々NBA中継で顔を見て、懐かしい思いをしたものでした。
ただこの様に怪我で思い道理の活躍が出来なかった選手はアメリカに数多く居ます。NBAでは上手くて背が高いのは当たり前で、尚且つ頑丈でなければ生き残れない、と思い知らされた選手でも有りました。
彼のダンクは迫力あったなー。それを撮った私も凄いけど[笑]
もう一人はSam Perkins(パーキンス)と言って、UNC(ノースカロライナ大)出身のフォワードで、リバウンドも得意でしたが、ジャンプしないでスタンディングでの3Pを打つのが得意でした。
NBAでは4チームを渡り歩いた形となりましたが、各チームで記憶に残る活躍をしています。
ソニックス、ペイサーズではスタンディングの3ポインターを要所で決めてました。
私が知り合ったのはマーベリックス時代でした。
その当時アシックスとデザイナー契約してましたが、パーキンスもアシックスとシューズ契約を結んでおり、その関係でダラスで紹介してもらい練習等を見せてもらいました。この話しはまた深く突っ込んで書きたいと思ってます。
大学はUNCでジョーダンの同期になり、オリンピックのメンバーにも選ばれました。
有名にさせたのは’91年のブルズ‐レイカーズのNBAファイナルのことです。
ジョーダンがペネトレーションで右手ダンクに行こうとボールを持つ右手を振り上げようとした時、突如ボールを左手に持ち替え、掬うようにしてリングの逆側からスピンをかけてシュートしたプレーでした。
これはゴール下右側にパーキンスが居たのが目に入ったので、急遽プレーを変更したとゲーム後ジョーダンは語ってます。彼の反射神経、運動能力の高さが改めて知られたプレーとして有名になったものです。
そしてNHK・BSのNBA放送のオープニングに1シーズン使われたほど素晴らしいプレーでした。
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しかしこれはまたパーキンスのディフェンス能力の高さを示すプレーでもあったわけです。
ジョーダンはパーキンスの腕が長く、ブロックショットが上手なことを一緒に練習した大学時代に知っており、そのままダンクに行けばブロックされる、と感じたから変えざるを得なかったわけです。
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*Sam Bowie? 215cm 118kg
’84年ドラフト全体2位でブレイザーズに指名
‘84‐89ブレーザーズ,’89-93ネッツ,’93‐95レイカーズ
生涯平均得点10.9、リバウンド4.3
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*Sam Perkins? 206cm 122kg? ノースカロライナ大出身1961年6月14日生まれ
‘84年ドラフト全体4位でマーベリックスに指名。
‘84‐90マーベリックス,’90-93レイカーズ,’93‐98ソニックス,’98‐00ペイサーズ
生涯平均得点12.3、リバウンド6.1
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