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★左が東頭くんです。

木曜日に行はれた東頭君の「映像を使ったコーチングの魅力」東頭くんの講義をまとめて見ました。

何故コーチングに映像を使うのか、それは3個の要素が挙げられます。

①??? 疑似体験力②共通力③証明力の3点です。

①??? 疑似体験力-人間は夢と現実の区別がつかない、と言はれています。そのためイメージするだけでも筋肉は実際に行動しているときと同じように反応しているそうです。

実際にEMG(筋電図)に反応が現れます。

例えば、FTの練習も、実際にシュートしなくても、イメージするだけでシュート率が向上する、と言ふデータがあるそうです。またソ連の女子体操チームに、実技をさせないで頭の中でイメージさせただけで演技が上達した、と言ふ実験データもあるそうです。

②??? 共通力-言葉で表しても、コーチと選手では経験の差等でイメージが違っていることが多い。

例えば大学のチームでのことで、全国でも常に上位でディフェンスの強い高校から来た選手をA君としましょう。もう一人身体能力やシュートが上手いけれど全国レベルを経験してない選手をB君とします。

コーチが「ディフェンスでもっと強いプレッシャーを掛けろ」と指示したとしましょう。

A君はコーチが思ったとおりのディフェンスをしますが、B君はプレッシャーが掛けられません。

コーチはついつい「もっと強くプレッシャーを掛けろ!!」と言いますが、B君はやりません。

なおもコーチは怒鳴りますが、相変わらずB君のディフェンスは緩いんです。

そこでコーチはついに「俺の言うこと聞けねーのか!テメー俺をなめてるのか!!」っと切れてしまいました

B君は戸惑ってます。当人は一生懸命にプレッシャーを掛けてるつもりなんですから。

でも経験してないのでコーチがイメージする「プレッシャー」と大きくかけ離れていたわけです。

もしこの時、コーチが強いプレッシャーを掛けているチームのビデオを見せて、「この場面ではこのようにディフェンスしなさい」と指示してたら、B君もプレッシャーを掛けられていたかも知れません。

このようにコーチと選手との温度差をうめるためには、映像を見せて判らせることが良いのです。

先日行はれたエンデバーで、明成高の佐藤久夫さんは次のように言ってます。

「プレーの見本を見せるなら完璧に行え!」

その為には良いプレーをしているテープを選手に見せることは良いことだと思います。

また、人間の印象の60%以上が言語以外の要素で決まる、と言はれています。

現在JBLで最もボールハンドリングが良いのが西村選手(日立←東海大)と言はれてますが、子供の頃にMixTapeTourを見ていたことが影響しているのじゃないか、とされている。

③??? 証明力(間違いの指摘)-選手はやっていることが判っていないことが多いものです。

例えばスクリーン・プレーでブロックに行って、オフェンス・ファールを取られた時。選手が「俺は動いてない!」と思っていても、実際は気が付かないんだけれど、ディフェンスの方へ動いているケースが良くあります。

だからテープを見せて、テープに動いているシーンが流れれば事実として納得せざるを得ないわけで、素直に聞き入れることが多いものです。

JBL日立の小野秀二コーチはゲーム後のミーティングで、選手のミスプレーについては話さないそうです。それは自分の記憶が間違っているかもしれないからで、家に帰ってテープを見て確認してから翌日話すと言ふことです。

さあそれでは実際にどのようにコーチングに活かしたら良いでしょうか?

1)ミスした選手に見せる。

その場合、ミスした場面を何度も見せるようなことはさせず、コーチが求めるプレーの映像を見せ、イメージさせるほうが良い、とのことです。「ミスした」悪いイメージを残すと、次回のプレーに影響を与えかねないからです。

2)新技術を教える時。

言葉の説明だけでは、選手はイメージがわかないことが多い。

実演して見せるのが良い方法だが、それではコーチが出来ることしか教えられない。

その時に映像を見せれば、成功のイメージを共有できるわけです。

3)スカウティング

これはこのあとJustin Tanisawa氏が講義してました。

 

4)個人、チームのパフォーマンス

シュート・フォームの矯正や修正のために使います。

5)チーム・ケミストリーやモチベーション・アップのため。

初めて聞いた効用です。北京オリンピックのTeam USAがモチベーション・アップのために、国旗やら戦闘機やら忠誠心を煽ったり、感情的に盛り上がらせるためのテープです。

以上、東頭さんが話したことをノートしたため、間違っている所もあるかもしれませんが、こんな内容の話でした。

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Tanisawaさん

東頭さん

面白い講習会があるのを東頭君のBlogで発見! Blogは右の「リンク」の一番上「Coach Todo’s BASKETBALL DIARY」から入って下さい。

~ 日本とアメリカ、バスケットの現場経験から語るビデオ活用法 ~

今や当たり前に行われている練習や試合のビデオ撮影。しかし選手の技術的な向上や
戦術の理解に役立てるには、撮影したビデオをどう使えばいいのでしょうか。
映像を効果的に使った「より伝わる」コーチングについて、日米のバスケットボールの現場で
活躍中の2人のゲストを招き、参加者の皆さんと一緒に考えを深めていくセッションです。

■ 日時:2009年3月18日(木) 18:00~20:30 ※ 17:45受付開始

■ 会場:有限会社フィットネスアポロ社ADSSスタジオ(定員25名)
  (東京都品川区北品川6-7-22和田ビル1階)

■ 内容
1. 基調講演 「映像を使ったコーチングの魅力」 東頭 俊典氏
2. ディスカッション 「映像コーチングは難しくない!」 東頭 俊典氏 & Justin Tanisawa氏
3. 講演 「NBAの映像活用 – ビデオ・コーディネーターの仕事」 Justin Tanisawa氏

詳しくは↓のBlogでどうぞ、勿論有料です。良いものは高いのが当たり前!!

http://apollo-adss.at.webry.info/201003/article_1.html

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